こんにちは。インストラクター くみこです。
現存する最古のヨガの哲学書『ヨーガ・スートラ』(紀元前200年~紀元500年ごろ編纂)には、私たちがヨガを深めて理想的な心の状態を育んでゆくために、「しない方がよいこと」が5つあげられています。
○暴力をふるわない
○ウソをつかない
○盗まない
○無駄なエネルギーを使わない
○貪らない
とても道徳的でうなずけることばかりです。
そうは言っても、出来そうでできないのが人間なのですね。特に5番目、欲望をコントロールすることは大切だけど、とても難しい。
ここで、自分を甘やかすことの言い訳のような、私の「お気に入り」談をふたつ。
ほぼ年に一回の間隔で、笠間の隠れ家のようなレストランにここ10年以上通っています。何度伺っても、私も同僚も一向に飽きることがありません。食べ終えるとすぐに、次回の予定を入れるのですが、いつも予約がいっぱいで、1年ぐらい先になってしまいます。それほど、このレストランのお料理には人を魅了する力があるのです。
ご夫婦ふたりきりで、日本中(いえ、国外の場合も)の食材の中でお眼鏡にかなった旬のものを使い、それはそれは手間をかけて創作してくださいます。ひと品のお料理に10種類ほどの食材が上手に組み合わせられ、そのひとつひとつの味が相殺されることなくお互いを引き立てあっていることには、常に新鮮な驚きを感じてしまいます。おなかを満たすというより、(もちろん、おなかいっぱいになりますが)ひたすら「感謝」して、前菜からデザートまで絶対残すことなくいただいています。器も作家さんの魂のこもったものが厳選されています。それなのに、一切気取ることなくいつも笑顔で迎えてくださるのです。
もうひとつ、友だちが「麻薬のようだ」と表現した、「ソーイング教室」があります。
まず、先生がひとりひとりに似合う色を春夏秋冬4パターンで診断してくれます。それも一方的な押しつけではなく、一緒に参加したみんなの印象も聞きつつ、楽しく比較しながら教えてくださいます。
そして、布地の段階では完成形が想像できず、迷い続ける私たちのために先生が潔く選んでくれた布地は、間違いなく、着る人の個性にぴったりの洋服に姿を変えるのです。
先生が、テキパキと本人の希望を聞きつつ、体型をざっと見ながら型紙も使うことなく一気に裁断した布地を、私たちは言われたとおりにミシンで組み立てるだけ。
世界に一つしかない自分だけの洋服が、あっという間にできるのですから、うれしくてやめられなくなるのです。
レストランのご夫婦も、ソーイングの先生も、ご自分の果たす役割を本当に好きで、楽しんでいらっしゃるから、それを体験させていただく私たちも幸せになるのでしょう。
素晴らしい才能のうえに、積み重ねられた日々の修練の大切さを思い、それぞれの出会いに心から感謝しています。
くみこインストラクター担当クラス
・moonスタジオ
火曜日 ラージャヨガ 19:30〜
土曜日 あさヨガ(第1) 10:30〜