7月 文月
バリ島 その1 守っていくもの
バリ島ウブドでは毎日あちこちで成人式や葬儀を含めてお祭に出会います。
そして街のあちこちに『チャナン』と呼ばれるお供え物があり、
それを捧げる女性の姿を目にします。
バリの多くの人々が信仰しているバリヒンドゥーは、個々人が信仰するものでなく、
住んでいる共同体で守り、そしてそれらルールによって受け継がれているようです。
田舎に行けば行くほど、それは守られています。
年に数回あるお祭りのために準備をし、それらを中心に毎日の暮らしがある。
以前食べた塩の味が忘れられず、どうしても作っている方に会いたくて訪ねました。
デンパサールから東北へ 車で約1時間半のところにあるクサンバという町です。
伝統的な塩作りをしていて、その作り方は半端なく丁寧に、時間と苦労の賜物です。
海水を肩に担いで砂田に運び、撒き、乾かしを50回以上繰り返し、その砂の表面を集めて濾過し、それを天日で乾かし、結晶を集める。
そうして出来た塩は旨みが凝縮されていて、最高に美味しい。
もっと簡単に、手間を省いて作る方法はあるけれど、伝統を守って作っている。
今回の旅では、
目の前のことに向き合っている姿を見て、そのひたむきさが自分にも欲しいと思った。
どんな生き方でも、まっすぐに向かう力の強さ、純粋さを感じた。
毎日、少しずつでも歩き続けようと思う。
かずよ